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概要

レベル計

第3章直視式レベル計第3章直視式レベル計直視式レベル計は,人間が自分の目で直接液位を確認することで,レベルを測る機器の総称で,検尺式レベル計とガラス式レベル計が主なる製品である。検尺式レベル計は,目盛りを刻んだ長い棒状のものをタンクの頂部からタンクの底面まで落とし込み,底部に到達したことを確認した後に,引き上げた棒が液に濡れた状態を読み取りレベルを測る方法である。別名,すき尺と呼ばれ大型タンクなどに古くから用いられている。このときのレベルの表現は液深(depth)の場合とすき間(ullage)の2つの方法がある。タンク内容積との関連はタンクテーブル(すき尺表)によって計算してその容量を知ることができる。なお,検尺式レベル計は,他の方式のレベル計(例えば,フロート式レベル計)の測定誤差を検定する目的でも使用され,原始的ではあるが直接的に液位を測る原理のレベル計として広く知られている。また,本章では,直視式レベル計の中でも用途が広範囲なガラス式レベル計について詳しく説明する。3.1測定原理液体の入った容器に気体部と液体部,あるいは混じることのない二種類の異なる液体部の上下に,連通する管を取り付けると,容器内の液のレベルと連通管内の液のレベルは等しくなる(連通管の原理と逆サイホンの原理を応用)。容器気体(液体)液体図3.1.1この連通管にガラスや透明な樹脂を用いることで,レベルの位置を直接目視することが可能になる。ガラス式レベル計の原理図を図3.1.1に示す。3.2構造ガラス式レベル計は,構造・外観によって次のように大別される。?アーマード(鎧装)型液面計連通管液レベルガラスゲージ式レベル計の原理図図3.2.1及び図3.2.2のように,連通管のレベル可視窓となる鋼材部分に組み込まれたゲージガラスと数本のボルト・ナットで組立てた外見が,鎧(よろい)に似ていることからこのように呼ばれている。また,使用しているゲージガラスの形状の違いにより平型,丸窓型と呼ばれ,アーマード型には,ガラスを通して直接レベルを見る方法として10