ブックタイトルレベル計
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レベル計
第2章レベル計の種類と選定方法第2章レベル計の種類と選定方法2.1レベル計の種類2.2レベル計の選定方法第1章1.2において,レベル計の誕生から今日に至るまでの歴史を概説したが,その対象とするものが,あらゆる流動性物体におよび,原理や構造も目的に応じて極めて多岐に亙っている。その生産額は,今日ではおよそ157億円に達するものと推定され,その製造者は本会加盟26社である。これらの規模は,十分我が国計量計測機器産業分類の一機種にたり得るところに達している。しかしながら,本書では諸観点を集約し,次の種類をとりあげることにした。直視式レベル計………………………………1種フロート式レベル計…………………………10種ディスプレーサ式レベル計…………………4種圧力式レベル計………………………………5種静電容量式レベル計…………………………4種導電率式レベルスイッチ……………………2種超音波式レベル計……………………………3種放射線式レベル計……………………………1種電波(マイクロウェーブ)式レベル計……3種重錘(サウンジング)式レベル計…………1種パドル(回転翼)式レベルスイッチ………2種振動式レベルスイッチ………………………3種重量式レベル計………………………………1種レーザ式レベル計……………………………3種光式レベル計…………………………………2種レベル測定の対象には,液体,粉体,粒体,塊体などがあり,測定の目的も取引のための受入量や払出量の測定,プロセスの監視や制御,生産量や在庫量の管理などがある。レベルの測定にあたっては,その対象と目的を認識し,これらに合致した方法と機器を選定することが大切である。レベル計から必要な情報を得るためには,信号の処理について留意することである。レベル計には1現場指示のみのもの,2伝送器付のもの,3出力を演算・処理して記録,警報,制御のための信号に変換する機能をもつものがあり,その目的に応じて使い分けることが重要である。近年,対象装置の小型化への対応や高精度の要求により新たな検出原理のレベル計が開発されており,レベル計を選定するときには,まず,何の目的で,何を測定しようとするのか,必要とする情報は何で,それをどのように処理して利用したいかなどを十分に検討し,明らかにしておく必要がある。特に,屋外で長距離伝送する場合や雷の多発地帯で使用する場合には,避雷器を設置しレベル計の保護をする必要がある。避雷器の選定にあたっては,各レベル計の回路構成に関係するためレベル計メーカに問い合わせるなど適切なものを選定しなければならない。また,避雷器は雷衝撃の大きさや回数により異なるが,目安として1年で交換することを奨める。4